鉄道遊撃隊(一)

  鉄道遊撃隊(一)  
 | <  > 
彼は人つきあいに角もたてず、いつもニコニコして、きつい仕事もこなした。しかし目は貨物列車を向いていた。石炭や糧秣が流れるように運び出されていき、かわりに運びこまれてくる日本の製品がまた魯南の人民の財布のなかみをしぼりとっていくのは、我慢のならないことだった。