鉄道遊撃隊(一)

  鉄道遊撃隊(一)  
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王強は無意識に腰のあたりをさぐっていた。そこに手榴弾があればよかったのだが、しかしなにもなかった。鬼子の哨兵の革靴の音が遠くから近づいてくるのが聞こえたので、如何ともしがたく、そこを離れた。