鉄道遊撃隊(一)

  鉄道遊撃隊(一)  
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表情だけは驚いたようにしながら、心のなかでは全然驚かずに、南の建物にはいっていった。しかし本当に驚いてしまった。そこには二人が死んでいたが、奥に一人生きのこっていたのだ。これは三掌柜で、顔じゅう血だらけながら、ピンと背筋をのばしてすわっていた。