鉄道遊撃隊(五)

  鉄道遊撃隊(五)  
 | <  > 
みんなはうれしそうに晩飯を食べた。芳林嫂は釜の上で大皿半分の糊を練っていた。芳林の母親がなんのためにやっているのか聞いてきたので、芳林嫂は答えた。
「糊で靴底の芯を二枚つくって、鳳児のために布靴をこしらえるのよ」