鉄道遊撃隊(五)

  鉄道遊撃隊(五)  
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芳林嫂は真っ暗な通りをもどっていった。あるところであたりを一望すると、いそいで煎餅をとりだし、糊をつつんだあの煎餅のなかをひとかきすると、そのまま壁の上になすりつけた。