鉄道遊撃隊(五)

  鉄道遊撃隊(五)  
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ひきつづいて芳林嫂は困苦をうったえた。
「二人のおばあさんがいて、ふたりとも私が見ているんです。夫は早くに死に、残されたのはこの年寄りと小さな子供....」
岡村は耳をかさず、どなった
「捜せ!」
偽軍の兵士はすぐに建物の中をひっくりかえしだした。