鉄道遊撃隊(五)

  鉄道遊撃隊(五)  
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その日は深夜になっても聞く人の毛を逆立てるような凄惨な叫び声が遠くから途切れ途切れに、しかし続いて聞こえた。芳林の母親にきいて、これが特務隊が尋問している音だとわかった。二三日は徹夜できこえるものらしい。