鉄道遊撃隊(六)

  鉄道遊撃隊(六)  
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松尾は岡村と違った。岡村は目付きも鋭く顔には殺気が溢れていたが、松尾は顔に笑みをたたえながら謀りごとを巡らすようなヤツだった。薬莢を数個拾いあげては見、高みにのぼっては眺め、あれこれ悩みながら飛虎隊の行動パターンについて考えていた。