鉄道遊撃隊(六)

  鉄道遊撃隊(六)  
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松尾は急に気をゆるめると、サーベルをおさめ、笑顔を見せて物売りを立たせ、
「トテモ正直ニ言ッタ。行ッテヨイ」
物売りが数歩歩いたところで、松尾はまた呼びもどし、真剣な顔になって言った。
「今日ノコト絶対言ウナ。言ッタラオマエノ命ナイ!」