てきとー日記

二十五日
1:00ごろ　某どつきあいのあと松山に真夜中飯をおごってもらっていたので帰るのが遅くなった。そのまま寮の逸平部屋にいってとりあえずウダウダする。コミケに行くということを吹聴したかったのである。するとssgカーで京都東インターまで送ってもらえることが決定。そのうち荷づくりに取りかかる
1:30ごろ　部屋にかえって水滸伝チャットに顔を出すとまだみんなウダウダしていたので、これから出発という声明文をのこす。
2:30ごろ　ようやく荷づくりがおわり、ssgカーで出発。段ボールは餞別にもらったので、のってるあいだにマジックで「東京」とかく。
3:00ごろ　京都東インター三条口に到着。五条口に移動してやりはじめる。
3:20ごろ？　なにかうまくいかないので、停まりやすいように入り口から遠い南のほうにむかう。
3:40ごろ　車が一台、せっかく停まってくれたのにボーっとしてたので逃がしてしまう
4:30　さむいしあきらめて大津サービスエリアに行くことにする。とりあえず、ＪＲ山科駅まで歩いていき、待合室で十分ほど仮眠する。（ここまで徹夜状態だったことに注意喚起）
5:30ごろ　始発に乗ってＪＲ大津駅に到着。たったの一駅。180円。大津サービスエリアまでてくてく歩く。
7:00前　夜も薄々とあけはじめた頃、一台の赤いスポーツカーが目の前にとまる。「東京まで行きませんけど・・」よろこんで乗せてもらう。ちょっとはなししたけどついうとうとと寝てしまう。ポテトチップとかのお菓子類につかう包装用のうすいフィルムをつくる工場につとめてるそうな。遊びにいっててかえりがおそくなり、このまま出勤するということだ。
8:00過ぎ　養老のサービスエリアでおろしてもらう。もう一人のヒッチハイカーに出会った。神戸からだという。なにかふらふらしてた。どうやってヒッチしてるのかよくわからない。
9:00過ぎ　豊川の方へ仕事で行くというおっちゃんにのせてもらう。この人、バナナくれた。上郷のサービスエリアでおろしてもらう。
1:30くらい？　浜松の方へ仕事にいくというにーちゃんに乗せてもらう。この人、設計のプロらしく、トヨタで車の設計を頼まれてしばらくいたけど、トヨタの設計屋が現場知らずのつかえない奴ばっかりなのでイヤになってやめたとか、いまやってる仕事の話とかいろいろおもしろかった。浜名湖のサービスエリアにおろしてもらった。
11:00過ぎ？　おろしてもらってから十分もたたずして、横浜のむすめ夫婦のところへいく、というおやじに乗せてもらった。このおやじ、機嫌がいいとおもったら、缶チューハイをビニール袋いっぱいに入れてたまにとりだしてはグイグイのんでいる。どうも規模三十人程度の会社の社長らしい。そのうちおやじもだいぶん回ってきたらしく、どっかで飯くったら運転交代しようと言い出した。できますできます、といたものの、ねむい。走行してるうちに富士山の見えるあたりのパーキングエリアで飯をおごってもらって、運転をかわった。おやじは横になるとすぐガーガーいびきをかいて寝てた。運転を交代したものの、どうもねむくてたまらん。右にふらふら、左にふらふら、これではあぶないということで、すぐ次のパーキングエリアで雲一つかかっていない富士山を目の前にして、寝た。
14:30ごろ　一時間半ほど寝て、目をさます。おやじはあいかわらす寝ている。富士山もあいかわらず雲ひとつない。きもちよく再スタート。
15:30頃？　横浜のひとつ手前、海老名のサービスエリアに着く。おやじは、まだねるが、この車をどうつかってもオマエの自由なので、この車で東京に行くなり、起きるまでまつなり、降りてほかの車をつかまえるなりどうにでもしろ、というようなことをいいのこして寝てしまった。飯代に一万わたされて。でも一万わたされてそのままつかうのはもったいなかったので、チョコレートでも食って、一万はこっそり返しておいて、再びヒッチ開始。すると、驚くべし、養老で会ったヒッチ野郎とまた出会う。ようわからん。
16:10　おやじがそろそろおきだして、元気になったようなので、またそろそろ近づいて乗せてもらう。おやじは戸塚まで行くのでそこまで連れてってそこから電車にのせてやろう、といってくれるが、地図をつらつらと眺めて、横浜のインターを降りたあたりから、今日の目的地、神田神保町まで直でいく電車がとおっていることを発見。そのへんでおろしてもらうことにする。
16:30ごろ　インターをでて駅の最寄りのところでおろしてもらう。餞別に一万もらった。駅まで歩き、東急田園都市線にのって神保町までむかう。とりあえず寝た。
17:30ごろ　神保町到着。時間がないので、中文系三店だけをまわる。めあての、水滸伝系列小説集成を３冊欠けの１１冊セットでかう。特価七千円弱。残りの三冊はどっかの学生が金がないとか言ってそれだけ買ったそうやけど、なんなんか結局わからんかった。あと、おもむきのある建築写真集と研究書若干。
19:30ごろ　海風書店を出る。さてやることない。どうしよう。明治大学の南にちいさな公園発見。やすみがてら、地図を眺める。
20:00　とりあえず北へ向かう。上野公園のへんまでいったらなんかあるやろ。という感じでだらだら歩いて秋葉原。もうさすがに店しまってる。北へ向かってコンビニで立ち読み。須田町をすぎると、会社のビルがおおくなり、ちらほら浮浪者が陣取っているのをみかける。あ、なーんや、こんなとこで寝れるやん。とりあえずファミリーマートでぶどうパンをかって街灯のあかりで本を読みながらパンを食う。
22:00　段ボールをたくさん持っている浮浪者に段ボールをわけてくれと頼むと、秋葉原に行ったらまだある、と助言。さっそく取りにいって、ひっかえし、寝場所をつくって、寝袋にはいって寝る。ぬくぬくで、寮で寝てるのとたいして変わらない。

二十六日
8:00過ぎ　そろそろおきる。日曜やしだらだらしとっても文句ゆわれへん。さて、水滸伝オフ昼の部コミケ見物会は昼の十二時から。東京駅から指で適当にはかったとき会場までだいたい十キロ。人間の平均徒歩速度で二時間半。バスとか電車はどうせひとがうじゃうじゃひしめいとるんやろし、そんなもんにまぎれんでもええわ、と思って歩いていくことにする。
9:00前　片づけて、出発。歩きながらコンビニを探し、おにぎり二個ほど買って腹のたしにする。あとはひたすら本を読みながら歩いた。
11:00前　到着。はやくつきすぎたうえ、会場に入ってからいかんでもいい方に勝手にいって、もどれなくなり、遠回りさせられた。その待合いの玉の近くのいすに座って本を読む。
12:00前　チト不安になり、玉について警備員にきくと、ほかにもあるけど、今回の会場内ではたぶんここだけだ、という返事。そしたら、しりあいのひとにであった。知ってる人がどこそこにいるとかいろいろおしえてもらった。
12:00すぎ　「替天行道」の段ボールをもったマンボウ加藤さんがいたのであいさつする。そのうちアジナーさんとかにゃんさんとかあつまってきやはった。ああ、こんなひとらか、とかしきり。総勢七名で、コミケの人の波に突入していった。すごいなぁあの人出。とりあえず、水滸伝のへん見ただけでつかれた。
17:00?　おわってあつまって、飲み会にいった。コミケ組も参加して、にぎやかにやったことでした。気楽でよかった。
23:00　アジナーさんのうちに泊めてもらえることになってありがたくよせてもらう。水滸伝ビデオを見せてもらった。おもしれー！

二十七日
9:00？　朝飯をごちそうになったうえまたビデオを見せてもらう。ただ、なんかつかれがでてて、話を持ちかけるだけの元気がなかったので、無口になりがちやったんはわるかったなぁ。
昼過ぎ　そして、海老名のサービスエリアまで送ってもらえることになったのでした。わーい。海老名で握手を交わしてわかれてから、立つこと一時間あまり。南アジア系の外人がのせてくれた。くわしくきけば、パキスタン人。中古車の輸出の仕事をしているそうだ。パキスタンに売るのかなぁとおもってたけど、そうでなく、イギリス、ニュージーランドとかにもっていくらしい。パキスタンにいくのは新車だといってた。ほんまかなぁ。
　足柄のサービスエリアでおりたのはいいものの、構造が一般のサービスエリアとは違って、捕まえにくいかたちをしている。こまった。しかも日はもうくれて、あたりはまっくら。山の中で、寒いと来ている。こまったこまった。で、一時気が迷って小細工を弄しようとしたが、あほらしくなって、「京都」の段ボールを持って立つ。すると、なんと、京都まで行く、という人がのせてくれた。この人との話はまたおもしろかった。くわしくかかない。
ということで、そのおかげで吉田寮に日がかわる前に着いたのでした。ありがとさんです。

　筑摩の芥川龍之介全集の資料編はガキのころの手紙からはじまる。おおきなうんこをしたとかいう内容だった。たしか。

　こないだ寮内ＬＡＮの敷設に協力してメシをおごってもらった。メシ屋でひさしぶりにジャンプを読んだら、いままで「読めない同人誌」レベルだったのが「読める同人誌」レベルになっていた。最近の同人誌は絵がうまいですね。あっ、週刊誌か。
　そういうマンガかいてる人みんなトライガンとかジャイアントロボがすきなんですかね。たいてい綽号もっててしかも形容詞。
　日本中国系の綽号は基本的に名詞ですが、あっちから入ってくるのは形容詞とか抽象名詞の綽号がおおいようにみえます。精神の発露のしかたのちがいですかね。
　いや、ほら。○○ the great とか anuusiirwaan adl とか平気で抽象的な言葉を綽号につかうやろ。これが「慈悲」とか「偉大」とかやったらつけにくいけど。でも、そういう属性をもったもの、たとえば「菩薩」とかやったらつかう。

　南宋の高宗と孝宗のばあいが一番の美事である、というのが定論になっていて、『廿二史箚記』の趙翼は「それはそうだけど、ウチの皇帝（乾隆と嘉慶）がやっぱり一番だよね」というおちをつけている。
　で、その高宗のことでいろいろ気になってちょっと調べたらちょっとだけ変なことがわかった。おもしろかったので紹介する。
　まず高宗とはなにものか。徽宗（水滸伝でおなじみ）の九番目の王子で、北宋が北方の新興国・金にやぶれ、徽宗と哲宗（高宗のあにき）以下一族根こそぎとらえられて北につれてかれたとき、一人たまたまのこった。南中国で各軍閥にささえられ、皇帝にかつがれてなんとかこしらえたのが南宋。宋の中興の祖というふうにいわれるけど、ようするに南宋という国のかたちをつくったひとなわけだ。つぎに『廿二史箚記』「太上皇」高宗の部分の抄訳。

　宋の高宗はむすこの元懿太子が死んでから太祖の子孫（高宗は太宗の子孫）で伯が名前につく世代の者をさがして後継者にすることにした。（おなじ世代の者は名前のどこかにおなじ部分をもつ。）紹興二年に伯玖（のちの孝宗）を得る。三十年に皇子にたて、三十二年に皇太子にたてた。高宗はまえから位をつたえるつもりだったが、ここにいたって、自分は太上皇帝になって引退するから皇太子は即位しろ、という命令を出した。太子はいやがっていたが、むりやりつれてきて、即位させた。孝宗となった太子はそれでも不相応だとかいってたが、高宗は「ちょうどいい人間に位をゆずって満足」とかいってとりあわなかった。孝宗は高宗によくつくし、なかがよかった。高宗は太上皇たること二十四年で死んだ。

　宋ってのは太祖の趙匡胤のあと、弟の趙匡義があとをついで太宗になり、その後は太宗の系統がつづいてた。太祖の子孫をさがすってのはそうゆう事。「伯」がどうこうというのはその世代が高宗の世代の次にあたるからだろう。美事とされるのは態度ややり方が妥当だからというだけでなく、そんな屁の役にも立たないような「スジ」が通ってるからだろう。
　で、孝宗が宮中にむかえられたのは五歳のとき。そこまでわかったあとで、元懿太子のことをしらべたらおもしろかったので、まとめてかく。 　北宋が滅亡して高宗が江南で自立したのが建炎元年（1128）。同年に元懿太子、孝宗が別々に誕生。おそらく、孝宗のことなんか高宗一家は気にもとめていなかったにちがいない。ところが建炎三年（1129）、南宋の建国をたすけた軍団長の一人、苗傅が高宗のまわりの宦官ともめてクーデターを起こす。そしてかぞえで三歳の元懿太子へ位をゆずらせ、明受と改元させた。高宗は即位からほどなくして譲位させられているのだ。苗傅は張シュン・韓世忠などほかの軍団の支持を得られず、一ヶ月で都落ちし、四ヶ月後にはつかまって、ころされ、元号、皇帝位ももとにもどった。三歳児（かぞえ年）の元懿太子も皇太子にもどった。
　だが、苗傅ら首謀者の処罰の後、中央にいて止めなかった者にも処罰が及んだ。そして元懿太子もおなじころに死ぬのである。『宋史』の列伝にはもともと病気がちで、そばのものがあやまって金製の炉を蹴った音に驚いて死んだ、とあるけど、時期が時期なので、んなわけなく、殺されたんだろう。で、その乱をさけて南に逃げてた皇后とかが翌年（1130）もどってきたときに変な夢をみたので高宗「はおおいに悟って」太祖の子孫を捜すことにしたそうです。まぁ何人かつれてこられたみたいやけど、孝宗が宮中にむかえられたのが紹興二年（1132）。のち、紹興三十年（1160）になって皇子にたてられ、三十二年（1162）に皇太子になって、皇位をゆずられた。
　紹興二十九年に高宗の母親が死んじゃったんですが、それが関係あるのかどうか、情況をそれ以上調べてなかったんでわかりかねます。

　まぁこんだけなんやけど、これの何がおもしろいのか、ときかれたらこまります。もうちょっと情況がわかったら勝手な筋書きを組み立てれたんやけどな。。

　古本屋で國民實用寶典というのを買う。百円。昭和十六年十二月五日発行定價四圓五十錢とある。とにかくやたらたくさんの事柄をいろんな本から孫引きしてきた本らしい。その最末編、「家庭栽培法」にケシの栽培法がある。阿片の取り方まで懇切丁寧に書いてある。ケシの茎は窒素をたくさんふくむので肥料にもよく、裏作すると、畑がこえていいそうだ。「こんな有利な作物をなぜ地方の農業家が等閑に附して餘りやらぬかと寧ろ不審にたへぬ位であります。」だって。
　当時は観賞用なら栽培してもよかったそうだ。しかし、阿片をとるためには内務省の免許がいるそうな。しかも全量内務省買い上げ。そりゃめんどくさかろう。
　瓦全という言葉があるそうだ。「ろくな事もせず、ただぶらぶらと長命する事を云ふ。『大丈夫瓦となりて全からんよりは寧ろ玉となりて碎けん』といふ語から出たので、反對に『玉碎』といふ語もあります。きれいに失敗したことを玉碎したといひます。」
　これは第二十編「受験本位作文秘訣」のなかの「誰でも使ふ熟語と成句」にあるもんで、「だれでもつかう」ゆうても、だいたいこれかいた人の好みとか傾向が言葉のえらびかた、用例の作り方に出てくる。たとえば・・・

　「秋風にバサバサと落ちる枯葉一葉にも、なんだか物の哀れを感じ、自分の衰微してゆく事にフト氣がつく」
　「『某々が落第した』ときけば『殷鑑遠からず、自分もしつかりせねばならぬ』」
　「『あの人達の仲間では、某君が牛耳つてゐる』」
　「『あの場合、騎虎の勢ひ止み難く、ついあんな事までして了つた』」
　「『勉強もせずに優等生にならうとするのは木に縁つて魚を求むるやうなものさ。』」
　「『甲の學力と乙の學力とでは、誰が見ても徑庭がある。』」
　「『今度の試験は背水の陣だ』」
　「自分は實力があるのに家庭の事情で中學へも入れない、實に髀肉の嘆に堪えない』」

　世間が狭い。このひとも「ダメ人間」なんやろか。

　旧仮名遣いて変換しにくいな。しゃべり言葉もやけど。

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　はじめまして。エヌティテック株式会社と申します。

　早速ですが、当サイトの月変わり相互リンク集に加えさせていただけないでしょうか。
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以下略
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　（略）、希望達成のため大きな障害となるものは消極的生活と消極的観念である。われわれの思考方向は習慣の産物であるから、（略）注意しなくてはならない。（略）
　多くの人は強さでなく、弱さで、また最善でなく最悪で自分の力を測定して自分を限定してしまう。
　なにかしようと思っても内部意識からこうしたブレーキがかかって力を失ってしまうと何事もできるものではない。（略）、何事もできないあわれな人間として一生を棒に振ってしまうのである。