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オマル師とのインタビュー
ソース:Interview with Mullah Omar - transcript
2001/11/15

 BBCのパシュトゥー語放送部門はタリバーンのモハンマド=オマル師にインタビューした。
 BBCは衛星電話でタリバーンの中の仲介者を通し、質問した。仲介者は携帯通信装置をつかって質問をオマル師に伝え、電話の受信側を通信装置にくっつけて回答が伝わるようにした。
 以下はそのインタビューをおこしたモノである。

 質問:今のアフガニスタンの状況をあなたはいかが考えられますか?

 回答:あなた(BBC)とアメリカの傀儡放送have created concern. (?よくわからん)
しかし、今のアフガニスタンの状況はもっとおおきなわざわいをもたらすだろう。それはアメリカの破壊だ。
 そして、一方では、タリバーンの選別(忠誠であるかないか)が進行中だ。われわれは短い間にそれをすませるだろう。

 質問:アメリカの破壊というのはどういう意味ですか。その実行の完全な計画があるのですか?

回答:計画はすすんでいる。神の意志よ、それは実行中だ。
 しかし、それはあまりに大きな仕事なので、意志と人間のできる範囲をこえている。
 もし神のご加護があれば、それはそれほどたたないうちにおこるだろう。この予言を心にとめておくように。

 質問:つたえらえるところでは、オサマ=ビン=ラディンは核もしくは化学、生物兵器をアメリカに対してつかう、と、おどしています。あなたのおどしはそれと関係あるのですか?

 回答:これは兵器がどうというところではない。われわれは神のご加護を期待している。実質的なところはアメリカの絶滅だ。そして、神の意志よ、アメリカは地に墜ちる。

 質問:ここ数日であなたはいくつも県をうしないました。失地回復の望みはありますか?

 回答:楽観している。今までのような変化(領土をなくしてとりもどす)がおこるだろう。

 質問:すばやい撤退の理由は何ですか?なぜ都市からひきあげたのですか?アメリカの空爆でてひどくくるしめられたからか、兵士たちが裏切ったからじゃないのですか?

 回答:さきに言ったとおり、それはもっとおおきな仕事に関係している。
 タリバーンはいくつかの間違いをしているかもしれない。
 タリバーンの選別はひとしごとだが、(誤ったタリバーンの)罪の浄化には役立つだろう。しかし、また一方で大きな変化が進行中だ。

 質問:今現在、どの県があなたの支配下にあるかおしえてもらえませんか。

 回答:われわれは45県を保持しているが、どれだけの県がいうことをきくのかというのは大事ではない。
 はじめはひとつも県をもっていなかった。しかし、そして時間がたつにつれ、たくさんの県を保持するようになった。だから、県の数というのは大事なことではない。

 質問:将来の新政権からあなたの参加はすでに除外されています。もし、タリバーン穏健派と表現されるような勢力が将来の新政権への参加を決めたとしたら、あなたはジャマしますか?

 回答:タリバーンにそんなモノは存在しない。すべてのタリバーンは「穏健派」だ。ふたつの見方がある。過激(イフラート、やりすぎること)と保守(タフリート、不十分なこと)だ。だから、その意味で、われわれはみな中道をあゆむ「穏健派 moderates 」だ。
 ひろい基盤の政府をつくるためここ二十年間いろいろおこなわれたが、しかし、そんなものは来なかった。
 われわれは不正な手段でできた政府はうけいれない。悪の政府の一部となるよりは死をえらぶ。
 これだけは言っておこう。心に留めておきなさい。これは私の予言だ。信じようと信じまいと勝手だが、しかし、わたしたちはおこるのを待たねばならないだろう。