鉄道遊撃隊(一)

  鉄道遊撃隊(一)  
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彼らは飲み屋の静かな離れの部屋を選んで座った。林忠は息を切らしながら怒鳴っていた。
「おれは線路のそばで育って、汽車で飯をくっていた。駅の誰も知らないものはいない!なのに洋行で食い物がなくなったといって、おれが盗んだといいやがる。この線路のまわりでは、この林サマもおちおち歩けないのか!」