鉄道遊撃隊(一)

  鉄道遊撃隊(一)  
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 山東の棗荘は炭を産する土地だ。鉱夫たちは地下の富をあれこれ苦労して掘りだすが、すべて出資者の金持ちにもっていかれる。鉱夫たちは自分の顔をぬぐう布を買う銭さえないので、顔や手は年中いつも真っ黒によごれている。そこで金持ち達は鉱夫のことを「スミグロ」と呼んだ。

※煤黑は méihēi でゴロがいい。スミグロは訓読みで直訳した。石炭のこと。