鉄道遊撃隊(二)

  鉄道遊撃隊(二)  
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駅の鬼子の歩哨はゆっくり歩きながら行ったり来たりしている。革靴の釘がセメントの上でカッカッと音を響かせていて、灯りのもとに銃剣がキラキラきらめいている。切符売り場のうしろのトーチカでは、機関銃が射撃孔から銃口をのぞかせ、洋行にむいている。