鉄道遊撃隊(二)

  鉄道遊撃隊(二)  
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老洪は歯を食いしばり、そろそろと扉までにじりよった。あたかも何日も過ぎてしまったようだったが、やっとあの取っ手が見えてきた。右足を踏みしめ、力一杯跳ぶと、一気に引き手をつかみ、体でぶらさがった。