鉄道遊撃隊(二)

  鉄道遊撃隊(二)  
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炭廠経営はとても順調で、いつも顧客でいっぱいだった。彭亮は天秤をつかさどり、林忠・魯漢は石炭籠を担ぎ、小坡がズリをフリわけ、王強はいつも数個の焦池を焼いて煙をもうもうと立ちあげさせ、老洪は顧客の対応にいそがしかった。

※石炭は太古の植物質の化石で、100%炭素ではなく、不純物がまじっている。それをフルイで振りわけるのが選炭という作業。さらに炉で酸素に触れないようにして焼き、コールタールや硫黄分をとりのぞいて、炭素の割合をふやす。そうしてできたものが骸炭(コークス)。小説によると100斤の石炭から70斤のコークスができるらしい。日本ならコークスの粉を練りかためて練炭にして小売する。