鉄道遊撃隊(三)

  鉄道遊撃隊(三)  
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傷口を包帯でつつみおわったころ、通りのほうのうるささがハッキリとし、あちこちで門をたたく音がきこえた。芳林嫂の家の門も、いまにもやぶれそうなくらいのいきおいで叩く音がする。