鉄道遊撃隊(四)

  鉄道遊撃隊(四)  
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老洪は腹がムズガユくなった。入口あたりにかけてあった日本の旗をみてさらに腹がたった。モーゼル銃の先でその膏薬旗をつまみあげると、冷たく言った。
「おまえらまだこんなものを掲げているのか!」

※膏薬旗 日本の国旗の蔑称。他に月経旗という言い方もある。四方八方に光のでている旭日旗は太陽旗とよばれていた。