鉄道遊撃隊(四)

  鉄道遊撃隊(四)  
 | <  > 
微山湖のあたりの漁船は銃声をきくとさっさと葦のしげみのなかに隠れてしまっていた。老洪たちが湖のほとりにかけつけたころには、なにもない水面がひろがっていた。うしろからは銃声がどんどん近づいてくる。湖のほとりはずーっと平地で、逃げこむ場所もみあたらない。