鉄道遊撃隊(四)

  鉄道遊撃隊(四)  
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村に入った隊員たちはみななんとか逃げのびた。漁船の上にあつまると、茂みのなかに船をとめ、三日間というもの岸にちかづけることもできず、ただ夜に乗じて村にはいり、水気のない食料をすこしばかり買って早々に船にもどることができるだけだった。さらに雪もふってきて、隊員たちは凍えるわ腹も減るわで皆あせってきた。