鉄道遊撃隊(四)

  鉄道遊撃隊(四)  
 | <  > 
老洪たちは保長をつれ、高のデブの家の入口の大門までやってきた。門の中では犬がひとしきり吠えていたが、やがて人がきた。
「誰だ?」
林忠は銃を保長につきつけて言った。
「言え! "皇軍”が来た、とな!」
保長はふるえながら
「おれだ!保長だ。"皇軍"が用があって郷長と話したいそうだ!」