鉄道遊撃隊(六)

  鉄道遊撃隊(六)  
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翌日早朝、松尾は頭に卵ほどのコブをかかえながら、臨城・沙溝・嶧県の三方面の敵をあつめ、苗荘へまっすぐ向かった。湖辺一帯の村々からは火があがって黒煙を巻きあげ、いたるところで銃声が響いた。