鉄道遊撃隊(七)

  鉄道遊撃隊(七)  
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鬼子の駅長はしばらく地団駄を踏んでいたが、やがて特務隊長の黒木に出撃を要請した。沙溝駅は小さな駅で、三十人程度の鬼子しかいない。黒木は頭をかくばかり。鬼子の駅長は近くに漢奸の警備隊があるのをおもいだし、電話をして彼らにも出撃を要請した。

※漢奸の警備隊 汪兆銘政権の警備隊。いわゆる偽軍。