鉄道遊撃隊(八)

  鉄道遊撃隊(八)  
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芳林嫂の心は喜びにあふれた。山。そこは日夜夢想していたところだった。しかしまた今にも病死しそうな母親のことをおもいだすと喜びも悲しみにかわった。老母がいまにも死にそうだというのに、心を忍んでここを離れられるのだろうか。