鉄道遊撃隊(八)

  鉄道遊撃隊(八)  
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芳林荘は入口をくぐるとすぐ重病の母親を目にし、おもわず悲しみがこみあげてきた。このごろ敵は芳林嫂をつかまるために常にさがしにきており、老母が何度も驚かされることになった。芳林嫂は母親のベッドの側に伏せ、絶えることなく涙を流していた。