鉄道遊撃隊(八)

  鉄道遊撃隊(八)  
 | <  > 
芳林嫂はおもった。
「ここにいても死ぬのを待つばかり、出ていったら死なないですむかもしれない!」
芳林嫂は片手で母親を支え、片手で鳳児を引き、避難する人の群のなかにまぎれこんだ。