鉄道遊撃隊(八)

  鉄道遊撃隊(八)  
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しかし湖まで一里あまりのところで鬼子が巡邏していた。鬼子は湖のあたりにみっちりと駐屯していて、翼があっても通りこせそうにない。芳林嫂が木にかくれながらあたりをうかがっていると、いきなりある人が小さく声をかけた。
「芳林嫂!」

※一里 500m