鉄道遊撃隊(十)

  鉄道遊撃隊(十)  
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小坡は左に右に道をくぐりぬけたあと、村の南のある一軒の人家にたどりついてようやく芳林嫂をおろした。芳林嫂が顔をあげてみると鳳児が見えた。鳳児をきつく抱きかかえると、一言も言葉がでてこなかった。