鉄道遊撃隊(十)

  鉄道遊撃隊(十)  
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前にあるのは臨城の町だ。老洪は立ったまま黙って眺めていた。小坡が思いなやんだように言う。
「おれたちは臨城に入って鬼子の武器をとりあげ、芳林嫂を救出するべきです。なんで口の前まで運んだ肉を捨ててまで徐州に行かなきゃならんのです?」