投降派宋江

  投降派宋江  
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 孔明の荘園内で(※1)、宋江は武松が二龍山にいって起義に参加しようとしていることを知ったので、彼に、山にのぼったあと魯智深や楊志といっしょに朝廷に投降するようそそのかした。「そうすれば栄華をおもうままにし(※2)、後々まで歴史によい名前をのこすことにもなり、人としての人生も汚れない」

※1 水滸伝本編では武松と出あうのは柴進のところ。
※2 封妻荫子とは、国家の功臣ともなれば、妻まで封ぜられ、子孫は世襲の官職にありつくことをいう決まり文句だが、訳すのもめんどくさいので栄華をおもうままにするということにした。