投降派宋江

  投降派宋江  
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 宋江はまた権力を一人じめし、晁蓋をさておいて、勝手に軍隊を編成した。呉用のはかりごとのもと、呼延灼をいけどりした。宋江は彼にこう言った。「わたくしめがどうしてわざわざ朝廷にそむきましょう、しかし腐敗役人のためにここにおいこまれ、仮にこの水溜りに避難しているだけです。ただただ朝廷が罪をゆるして招安してくれることをのぞみます」 この言葉は彼が秘めていた投降の意思の一端を暴露している。